電子回路を作る際に用いる穴の板をブレッドボードという.それは電子回路において,その上に自由な回路を組む「カンバス」のような存在である.
本作品ではブレッドボード49枚を正方形に配置し,各々の上に植物や昆虫,人間の生体センサーを配置して様々な回路を作成した.また,それらは連結され,この作品は全体でひとつの大きな回路をなしている.配置された脚立の上から見ると全体も一つのブレッドボードを形成している.
鑑賞者が末端の回路の上に手を乗せると脈拍が検知され,全体が人間の心拍をシステムの「クロック」として動き始める.クロックはブレッドボード同士を伝わり,他の回路を駆動していく.一度触れた人間の心拍は独立したブレッドボード上の回路の相互通信の末,どこかにとどまり続け,気配感を残し続ける.
本作品はブレッドボードというカンバスに,生き物,人間の共通言語である電気という絵具をもってひとつの世界を形成した.
Human Breadboard I Yoichi OCHIAI / 落合陽一
#GAKUSEICG17
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