ブラジル中西部に広がる熱帯乾燥疎林草原地帯、ブラジリアン・サヴァンナと呼ばれている生態系「セラード」(Cerrado)。「閉ざされた大地」「不毛の大地」との意味合いがある。僅か十数年前までは土壌も貧弱で濃い森も無く、野生動物も目視されなかったことから産業活動の場所とは見られなかった場所だったが、日本の政府の技術資金援助を得て灌漑技術をかの地に挿入してから、不毛の大地からブラジル有数の穀倉地帯と変化した。ブラジルの大豆生産高は中西部3州で国内生産の半分を占めている。反面、その激変と共に自然環境も破壊され、既存の原生林はわずか20%ばかりと言われている。その残された保護地域では今でも、細々ながら生活している野生動物がいる。このオオアリクイもその希少な一種だ。エマス国立公園はブラジルで一番オオアリクイ遭遇頻度が高い場所だと思う。パンタナールでもよくオオアリクイが見られるような表現がツアーガイドブックにかいているが、この種に関してはパンタナールよりもセラード地域の方が生息数は多いと見られている。
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