2003年台風10号洪水の際に、満水となって「ただし書き操作」による大規模放流を行っている二風谷ダムの様子(後編)。
ダム管理所によって記録された映像資料。
8月9日21:30、台風10号接近にともなう大雨により、二風谷ダムは完成以来初の洪水調節を開始。想定を大きく上回る洪水の流入により、ダムの水位は急激に上昇し、洪水調節容量上限のサーチャージ水位に迫った。
二風谷ダムは10日1:30より、洪水調節から、流入量をそのまま放流する「ただし書き操作」に移行。ダム底部の放流ゲートを大きく開いていく。
しかし、その後もダム水位は上がり続け、最高水位はサーチャージ満水位を約1m上回った。
洪水後まもなく、ダムの最大流入量は6400m3/s、最大放流量は5500m3/sと発表された。
この流入量、放流量ともに、治水計画で定められた安全な流量を大きく上回るものであった。
(1年半後、最大流入量を6100m3/sに修正)
★ダム貯水池に設置された流木止めネット(網場)は、洪水初期よりほとんど機能せず、多量の流木が素通りしていた。
やがてネットは流木に引きちぎられ、膨大な流木とともに下流に流出した。
洪水後、二風谷ダムを管理する国土交通省北海道開発局は「ダムが下流の流木災害を防いだ」とPRした。
しかし、ダムは流木への対処手段を失っており、ダム自体が、きわめて危険な状況であった。
放流ゲートの閉塞による堤頂越流等に至らなかったのは、単なる幸運である。
膨大な流木のうち、52%は移動木であり、以前から山中や沢に放置されていた木であるという。
災害時の下流の安全のためにも、山林管理が重要であることがわかる。
http://mirai2010.hp.infoseek.co.jp/nibutani02/
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