~大井田弁天祭~語り部 岡本正男
今回は、大安町大井田の市の指定無形民俗文化財、大井田弁天祭をご紹介致します。
この記念碑には、弁天祭が行われるようになった経緯が刻まれています。「文久三年(一八六三年)、故庄屋因善六郎翁がこの地に池を掘り、上井水を構築して、後世の旱魃に凶作を免れる事が出来た」とあります。
上井水の構築は百四十三年前、大変な難工事で、全長約四百メートルの水路のうち、川幅約八十メートルもある、宇賀川の川底を掘り割って、水路を横断布設したものです。この工事によって、約五十六ヘクタールの水田が今なお大きな恩恵を受けています。
当時、大井田地区の農民は、この場所に水神様を祀り、報恩感謝の意を込めて弁天祭を始め、併せて庄屋因善六郎翁の遺徳を、現在まで伝えております。この祭りは、文化的、歴史的に由緒があり、上井水の歴史と共におよそ百四十年の歴史があります。その間、祭りの進め方も、その時々に必要に応じて形を変えてきました。
弁天保存会会長に、現在の様子を紹介して頂きます。
【弁天保存会会長 伊藤征記】
私達の継承する弁天祭は、朝の水取神事、子供奉納相撲夜の山車曳き、高張提灯行列など、演ずる者も見る者も共に楽しむ、大井田の一大お祭りでございます。
弁天祭は、毎年八月の第四土曜日に、大井田自治会と保存会が中心となって、盛大に行っています。時代の大きな変化の中で、何とかして、この由緒ある祭りを大井田の伝承事業として、次の世代に継承して行く事を願っております。
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