時宗総本山遊行寺で11月27日に行われる行事。一つ火とその前に行われる報土入りという儀式の二つをまとめて『歳末別時念仏会(さいまつべつじねんぶつえ)』と言うのが正しい名称です。
釈迦が称えた教えが失われる真っ暗な末法の世にあっても『南無阿弥陀仏』と唱える声は闇を切り裂き、朝のまばゆい光が闇をことごとく追い払うように悪いものを追い散らし再び釈迦の説かれた法をよみがえらすという行事。阿弥陀信仰の心にふれることができます。
そして、この火はたった一度で切り出さねばならず、二度打ちは許されないために一つ火の名の由来となっています。たった一度きり火打石を打ち、火を切り出しその火が燈ると紙を紙縒りにして蝋を浸み込ませた紙燭でその火から次から次へと明かりを燈して行きます。
一つ火が終わると僧侶たちが口々に南無阿弥陀仏と唱えながら遊行上人様御手づから一遍上人以来の念仏札を配られる御賦算が始まります。そして一つ火で使った紙燭をいただき、火伏のお守りとして持ち帰ります。
本堂の外には本山の職方による甘酒と小豆粥の屋台が用意され、始まる前は甘酒を、終わると小豆粥がふるまわれます。頂く際には寺参り銭程度でも良いから差し上げるようにいたしましょう。
また、映像でガチガチとかギチギチという音が聞こえますが、カメラが小さな光の点に焦点を合わせようとして動いている音です。
最後に一言、フラッシュなどは光らせないように願います。真っ暗闇になることが大切な行事ですのであらかじめフラッシュが光らないように設定するか設定がわからなければ撮影しないことです。これは携帯電話のカメラでも同様です。撮影者もフラッシュは光らせない、撮影ライトは使用しません。あるがままの光で撮影しています。
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