Added: 11 months ago
From: yasutoshinakatani
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  • 美沙ちゃんが怒った」という“うた”ができた背景3-3 by 岡本光彰 敢えて、ひとつだけ言うと。僕はこの“うた”で誰も 批判していない。この“うた”は抗議の歌ではない。 根底にあるのは、かつて自分が子どもであったことを 忘れてしまっている、すべての大人たちの心を、突っ つききたかったという、お茶目ないたずらっ気である。 なお、この度の東日本大震災がらみで教育関係者に提 言したいことはある。子どもたちに震災に関する作文 を書かせるのならば(被災地・被災地以外の別を問わ ず)、単発的に作文を書かせるだけではなく、長期に わたる心のケアの一環として行って欲しい。必ず事前 にプランを立て、事前のレクチャー(書きたくない人 は書かなくても良いということも含め)および作文を 書いたことによる影響の追跡調査など、きちんとやっ て欲しい。
  • 「美沙ちゃんが怒った」という“うた”ができた背景3-2 by 岡本光彰 で、その話に耳と心を傾けているうちに“うた”が、 舞い降りてきたのであった。僕の場合、“うた”はい つもこのように舞い降りてくる。名作以外つくる気が ないので、歌詞の流れ(組み立て方)や言葉と旋律の 調整など、かなり時間を費やすけれど、“うた”の核 のようなものはほぼ一瞬で心に宿る。 聞いたお話は、歌詞の通り。美沙ちゃんの母の話を、 ただただ聞くだけで、質問はしなかった。理由は、そ の時に聞いた話だけで“うた”の核がしっかり自分に 宿ったからだ。また、美沙ちゃんに詳細を聞こうとも 思わなかった。傷ついてるだろうから、そっとしとい てあげるのが良いと判断したのである。 “うた”そのものの解説をするのは嫌だ。“うた”に 限らず創作物とは、その表現を鑑賞者が自分自身の内 面に照射させて、さまざまな想いを抱いてくれること を本望としているはず。へたな解説は邪魔以外の何者 でもない。 
  • 「美沙ちゃんが怒った」という“うた”ができた背景3-1 by 岡本光彰 それは、阪神・淡路大震災に見舞われた年の夏のこと。 僕は、旧知のアマチュア・フォークシンガーが暮らす 神戸市東灘区の被災者テント村に足を運んだ。 慰問などではない。『なにホロホロしとるんや。震災 の歌をつくり唄え』と、そそのかすためである。 その、そそのかしに乗った友人はやがて、震災体験を 唄うシンガー&ソングライターとしてマスコミに頻繁 に取り上げられるようになり、僕の嫉妬を買うのであ るが、それはそれとして“うた”ができた背景を語る。 それから約一ヶ月後、9月も半ば過ぎ。くだんのテン ト村界隈で被災者支援活動を続けていた角田四郎さん (フリーのジャーナリスト、一匹狼ボランティア)と いう方が、僕たちが震災のことを歌い継ごうとしてい ることを知り、屋外でミニコンサートをやろうと呼び かけた。そこには友人のシンガーはもちろん、彼の連 れ合いも参加していて、彼女の長女・美沙ちゃん(当 時小学校4年生)のエピソードを聞かされた。
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