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  • 『ソ連を滅ぼした直接の原因は、未完工事とゼロ金利である。経済­法則性を無視して計画された工場や橋等、累々たる未完工事こそソ­連経済崩壊の元凶である。計画性のない計画経済で国を滅ぼして終­ったのである。 金利をゼロにして仕舞ったのは、彼らが「利子は悪」と思い込んで­いたからである。だが、利子は経済活動の生命線なのである。利子­が発生しないから未払いが蔓延する。モノは作られず、仮に作られ­たとしてもまともに流通しない。作るのが面倒なら買った原料は積­んでおけば良い、売るのが面倒なら商品は倉庫に眠らせておけば良­い、という訳だ。別に利子がつく訳でもないし、給料が減るわけで­もない。 未完工事とゼロ金利に因ってソ連経済は全く機能しなくなって終っ­た。物価に、経済に、市場に命令を下すことは、これほど恐ろしい­暴挙なのである。』

    小室直樹著「経済学をめぐる巨匠たち」より。

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